TAKATAが戻ってきた!!

morris76ers2004-06-24

テレビ付けてたら久しぶりにジャパネットに高田さんが戻ってきた!!
他の人とは断然違うパフォーマンスっぷりに、結局最後まで画面に釘付けで見てしまった。
この人の良さはなんと言っても人間臭い(所帯じみている)ところでしょう。体脂肪計に自ら乗り、カラオケで歌い、アシスタントの無名のモデルの女性に名字で呼びかける。無味乾燥で個性が押し潰された社会にあって、暴力的に個性を押しつけるのではなく、スルりと自然にお茶の間に侵入してくる高田さんのパフォーマンスはサスガ!!としか言いようがない。
説明も、立石に水で言うべきことは言っておけば良いだろうと、スペックを事務的に並べておけば良いだろうという感じではなく、この人の説明には必ず日常に根ざしたストーリーがある。
それはは見目麗しい白人カップルが夜景の綺麗なだだっぴろいリビングの真っ白くて美しい壁にシャープの液晶テレビにお洒落な映像が流れているという、きらびやかで憧れはするけれど現実の自分と比べると遠い距離を感じてしまうものではなく。
所帯じみた家族の狭いお茶の間の、それもようやっと確保したわずかな壁のスペースにくくりつけられ、今までのブラウン管テレビとなんら変わらない下らないバラエティーを見ながら夕飯を食べるような視聴者との間で共有しうるストーリーだ。
今日は長崎からのライブっぽかったが、精神的にはめちゃくちゃ近い感覚だ。昔主流であった街の電気屋さんで買う感覚に似ているかもしれない。買った後、こないだ買ったあのテレビ、家の居間の壁にハマったよ、ありがとうまた買うよなんて御礼の電話でもしたくなりそうな勢いである。

高田さんのインタビューを読んだことがあるのだが、早くテレビから引退をしたいそうだ。ジャパネット高田ではなくジャパネットとして社員全員の手にゆずりたいんだそうだ。
そんな記事を読んだので、もうジャパネットに高田さんは戻って来ないのかもしれないなぁと残念に思っていたのだが、戻ってきたということはやはり要望が多かったのだろう。社員に譲るのは、もっと個性のある社員が登場してからでないと無理ではないだろうか?街の電気屋さんも親父の後を継ぐのは息子や顔馴染みの従業員じゃないと御近所さんは受け入れないであろう。
例えば、製品知識の豊富な営業マンが変わるがわる派遣されてきてもしょうがないってことは想像付くでしょうか?客が欲しいのは正確な製品情報だけでなく、人間的なつながりだったりするわけだ。変わるがわる人が来ていたらその店で買う意味が無く、値段が安い量販店に行けばいいだろう。
値段だけじゃない「何か」を付加しないとその店で買う意味がない。ジャパネットは金利分割手数料を負担してくれはするが、決して安くはない。その気で探せばいくらでもその商品を安く手に入れることは出来ることはみんな薄々気付いているだろう。
それにもかかわらず、ジャパネットで買ってしまう人がいるのは高田さんと共有したストーリーに(一方的に見ているだけなので錯覚なのだが)対してお金を払っているのではないでしょうか?
新たなストーリーの語り部を輩出するには、高田さんとのつながりを印象付ける必要があるでしょう。
要するに、社員との掛け合いを見せれば良いのではないでしょうか?一緒に画面に出て視聴者の方ばかりに話かけるだけじゃ駄目です。商品の良さを所帯じみた感じで二人で語りつつ消費者も巻き込むんです。
そうすると、次に社員が一人で出たときは、おっ!!こないだのソニーのハンディカムで高田さんと一緒に出てた人だとリンクしていくわけです。
もはや通販という無味乾燥なシステムではなく、壮大な街の電気屋さん的な存在になってしまったジャパネット高田は、日本人の忘れてはいないけど、恥ずかしいからしまいこんでいた感覚に訴えかけるしかないでしょう。
ってことで高田さんガンガレ!!
http://www.president.co.jp/pre/20021014/004.html