花火師の意地

夏といえば花火大会!!夏つながりでついでに花火についても書こうと思います。
拙者はこないだ神宮の花火大会に行ってきました。

一言で言うとしょぼかった・・・。

都会の花火大会ということであんまり高いのあげたりしちゃ駄目らしいんだが、それを差し引いてもしょぼい・・・。花火師下手クソ過ぎでした。
花火師として最低限必要なのは打ち上げる花火を繋げるってことでしょう?つながらんのですよ花火が・・・。
単発とはいかないまでも同じ花火がポンポンと上がって、シーンとしてまた別の種類って感じ。しかもその花火がしょぼいし目くらましか?っていうくらいどぎついフラッシュ系とか音が不快なやつとかとにかく下品!!しかも安い赤ばっかり・・・。(花火は青が高いらしいです。)
途中で観客が愛想つかして帰る花火なんて初めてでしたよ。

上手な花火ってやつは(ってか普通は)、まず絶対に合間をあけずに上げ続け、時に変化球で最新流行の花火(ハートやらドラえもんやらぴかちゅうやら)を上げて女子供を喜ばせ中盤では惜しげもなく特大の大玉を連発し目には夜空の大輪、低音を効かせたここち良い音で耳のみならず観客の全身に快感を与え、中玉と変わり玉のミックスで夜空をキャンバスに一瞬のアートを描き、フィナーレは大玉、中玉を惜しげなく使い連発をするのだが、一見カオスと見えるその中には一筋の秩序が存在し、見るものに己の美学を余すことなく伝えるもんである。
観客はエクスタシーにも似た余韻を夜風で覚ましながら家路につくのが常であろう。
最高の花火大会の帰りに誰しもが思うであろう。男なら花火師を仕事に選ばなかったことを悔やみ、女なら花火師とはどのような夜(違う意味で)を演出してくれるのだろうかと。
とまあ、少なくとも俺は、良い花火大会の帰りには、この人(夜も〔別の意味で〕)上手いんだろうなぁと思いながら、でも負けれねぇ!!負けるもんか!!ちくしょーでも今夜は負けたぜ完敗だぜ、今夜は最高だったぜ!!来年も頼むぜおっちゃんと俺は思いながら帰るわけです。(最近はコンピューター制御らしいですけど・・。まあ仮想敵だからどっちでもいいっす)

神宮の花火では全くこういう感覚にならんかったわけです。
俺は花火大会で心理的に勝ちに行ってるわけではないんです。負けに行ってるんです。今宵は完敗だ!しかし明日からは頑張るぜって気合入れるために行ってるわけです。
そんな俺をガッカリさせないで下さい。
あややとかベリーズ工房、ドリームとかヒトミもいいですけど。花火が脇役じゃ駄目でしょ?(あややとか目的で行った人は結構満足したらしいです。今年のゲストは豪華でしたね。去年は諸星でしたし、今更かーくんじゃねぇだろ?どっちにしろ外から派だから関係ないけど)
一年で一夜限りですよ?晴れ舞台は。
毎年気温が上がると同時に飛び込んでくる花火工場爆発のニュースにびびりながらも地味に花火を作り続けこの夜にかけてきたんじゃないんですか?
マツケンサンバ?はぁ?サンバなら地球の裏側でやってろよ今宵は江戸の大花火大会、江戸っ子の意地見してやるから黙ってみてなよってなもんですよ。

まあ言いたいことはガクーリ、チョイス間違ったってことです。
賢明なみなさんは14日の東京湾大花火大会行ってください。俺は用事あっていけねぇっす。残念・・・・。